受験生|夏休みの過ごし方

筆者紹介

さて、今回は初めての試みとして、アメリアONLINEの先生に記事を執筆してもらいました。

執筆者の田中先生は、徳島県立城東高校出身、現在東大の理科一類の1年生です。

数学・物理・化学が得意で、武器にしていたそうですよ。

「物事の原理がわかることで問題を解ける面白さを共有したい」という意志を持っています。

以下の文章は全て田中先生が、自身の受験生時代を思い出しながら丁寧に書いてくれた文章です。

ぜひ参考になさってくださいね♪

最初に

夏休みの過ごし方は、学校の先生にも塾の先生にもいろいろ言われますし、ネットを見れば多くのサイトで効果的な夏休みの過ごし方について書いてあると思います。ですが、世の中十人十色、絶対にうまくいく方法なんて存在するわけがありません。自分に合った方法は、自分で見つけるしかないのです。

今回は、自分に合った方法を見つける上での注意すべき点をメインで話して、参考までに僕の受験生時代の夏休みの過ごし方もお話ししようと思います。

夏休みの過ごし方|注意点

①いくら自分が夜型だからと言って、昼夜逆転させてはいけない。
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世の中には、朝方の人間もいれば、夜型の人間もいます。受験生の中には、自分が夜型であると思っている人もいるでしょう。ですが、自分が夜型だからと言って、夏休みに昼夜逆転させてはいけません。受験の本番が行われるのはいつですか?そうです。朝から夕方までです。夜に試験は行われません。本番で実力を発揮しなければいけないのに、不慣れな時間帯で合ったら思うようには実力を発揮できませんよね。もし、40日もある夏休みで昼夜逆転させてしまうと、元の生活に戻すには長い時間がかかってしまい、余計に眠くなったり、身体がだるくなったりして、勉強もまともに取り組めません。ですから、夏休みに昼夜逆転するのは絶対にやめましょう。

②睡眠時間を軽視してはいけない。
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受験生のなかには、睡眠時間を削ってまで勉強する人がいます。これは、絶対によくない!よくないです。睡眠はとても大事です。睡眠不足で勉強中に眠くなって勉強に集中できないと、本末転倒です。勉強中に眠くなることがないぐらいには睡眠をとるようにしましょう。具体的な睡眠時間は、自分でいろいろ試して見つけるしか方法はありません。

③勉強計画は、余裕を持たせる。
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勉強計画を立てる人、多いですよね。僕も勉強計画立てていました。僕は勉強計画立てたものの、緻密に立てすぎて、毎日少しずつずれていって、気が付けば大幅に遅れが生じ、やる気をなくしていることが多々ありました。僕が高校生だった時に担任の先生に言われた方法で、実用的だなと思った方法があります。それは、計画はできるだけ少なめに立てて、その日のやることがすべて終了したら次の日のやることを前倒しでするという方法です。この方法では、少なめに立てているとはいえ、毎日達成感を感じることができ、モチベーションを保つことができます。

④頑なにスマホやゲームを制限しない。
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勉強する気が失せたときに無理に勉強してもはかどりません。こういう時は、読書をしてもいいですし、運動でもゲームでもSNSでもいいです。気分を変えることが大切なのです。スマホは今や現代人の体の一部とまで化しているのに、変に制限するのはよくないです。ですが、やりすぎには注意する必要があります。やりすぎて目が疲れて、休憩の休憩をするようなことになったらそれこそ本末転倒です。

以上が主な注意点です。生活リズムや勉強時間、勉強内容について触れなくていいのかとのご指摘もあるかと思いますが、そんなものは日によって確実に固定できるものではないですし、それこそ自分に合った生活リズムや勉強時間、勉強内容を模索すべきです。それでは、僕が夏休みどう過ごしていたのかについてお話ししましょう。

夏休みの過ごし方|工夫したこと

①朝4時30分に起床、夜は22時に就寝
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僕は朝型でした。毎朝早朝に起きて、好きな教科である数学の問題を解いて脳を働かし、目を完全に覚ませていました。これを日課とし、生活リズムを維持していました。また、朝から勉強をすることで、ほかの受験生よりも長く勉強しているという実感がわき、モチベーションを保てていました。

②苦手科目は克服なんて目指さず、現状維持に徹する
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これは世の中の指導者とは正反対のことになりますが、僕は夏休みが苦手科目克服の時だという考えには全く同意しません。確かに、苦手科目は点数が低いから得意科目より点数の伸び代が大きいと思いますが、苦手になった理由を考えてみると、点数が取れないからですよね。苦手になるにはそれなりの理由があったのです。それも高校生の夏休みまで苦手科目を何年も放置してきたのに、1か月少しで克服なんて虫が良すぎますよ。ですが、現状維持には苦労しないはずです。これまでと同じことをすればよいだけですから。それよりも、得意科目をさらに伸ばすことのほうがモチベーションは上がりませんか?ですから僕は国語と英語が苦手だったので、無理に得意にしようとは思わず、得意科目の数学、物理、化学をさらに伸ばすことに努めました。

③勉強をする場所を変える
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僕は同じところで長い間勉強し続けるのがすごく苦手でした。環境にすぐに飽きる癖がありました。なので、自分の家の勉強机もいろんな方向に向けてみたり、廊下に机を置いて勉強してみたり、物置部屋の荷物を自分の部屋に移して物置部屋を勉強部屋にしてみたりいろいろしました。さらに外で勉強する時も、塾の自習室だけではなく、市民館や図書館、青少年センターの自習室、カフェなどいろいろな場所で勉強しました。こうすることで、リフレッシュして勉強に取り組むことができました。

④勉強時間を記録するアプリを使う
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スマホアプリで、勉強時間を記録するアプリがあります。このアプリでは、同じ大学を目指す県外の受験生とつながることができます。お互いに励ましあうことができ、また、相手の勉強時間や内容までみることができるので、自分の勉強の参考にもなりました。

まとめ

以上がぼくの夏休みの過ごし方です。難関大に合格するような人は、他人の言うことに従順に従うことなく、自分から方法を探し、成功した人が多いです。みなさんも自分から考えるということを忘れずに後悔することのないように夏休みを過ごしてくださいね。

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