勉強することは、大切なことだと思います。
人間が何千年にもわたって蓄えてきた知識や知恵は、私たちの生活を豊かにしてきました。
けれど、勉強ばかりしていたら素晴らしい人生を送れるかというと、そうではないと思います。
元々人間は自然の中で体を動かして生きていたのだから、一日中部屋にこもって頭ばかりを働かせるのは、人間の心身の仕組み的に無理がありそうです。
また、当然時間は有限なのだから、自分が楽しいと思うこと、やってみたいことをせずに勉強ばかりするのはむしろ勿体無いことかもしれません。
勉強、という一本の柱を自分の中に確立するのも素晴らしいことですが、そのほかにも、友人や周囲の人間との関わり合い、何かを創作する活動、頭を空っぽにして自然と戯れるひととき、などなど、子供の頃から自分の中にいくつもの側面を持てたら、大人になっても、深みのある存在になれるのだろうなと思います。
いろんな人と話して、いろんな体験をしていれば、少しの困難にはへこたれない、柔軟な人間にもなれるのではないかと思います。
だから、私は、これから大きくなる子供たちには、気合と根性で長時間勉強…とかではなく、学ぶ喜びを感じながら、効率よく学んでいってほしい、そして自由な時間を使って、人間性を豊かにするようなその他の活動をたくさんしてほしいと思っています。