私は高校生のとき塾には通っていませんでした。
そのスタイルが私には合っていて、結果的には第一志望の大学に合格したワケですが、ひとりで頑張っているからこそ大変なこと、困ったこともありました。
①不安に襲われやすい
一つ目には、進むべき道に迷ってしまうこと。
あれをやりなさい、これをやりなさいと言われない代わりに、ときに次どうするべきか、分からなくなることがありました。
そんな時には高校の先生に相談して良い問題集を紹介してもらったり、解いた問題を添削してもらったり、自分の成績と目標との差を分析してやるべきことを決めていました。
試行錯誤して何とか良い方向に進んでいけましたが、どうしても、ひとりで頑張るからこそ、「このままで本当に大丈夫だろうか」という漠然とした不安に襲われることが多かったです。
②自分の弱点から目を逸らしてしまう
二つ目には、自分で自分を管理するからこそ、たまに甘えが出てしまっていたことです。
高校時代の私は、今振り返るとちょっと引いてしまうほどに自分に厳しく学習を進めていましたが、その頑張り方に歪みが生じていた時期もありました。
例えば、問題集をひたすら解くことや勉強時間を「消費」することに対して意識が向きすぎて、自分の弱点に本当に有効な学習をしているかどうか、から目を逸らしてしまっていたのです。
高校三年生の夏前の話ですが、当時の私は進研模試や全統模試では数学もある程度高得点を取っていても、駿台ハイレベル模試や東大レベルの数学にはまるで歯が立っていませんでした。
圧倒的に、ハイレベルの問題の演習が不足していたのです。
けれど、数学はもともと好きではなかったので甘えが出てしまい、中程度のレベルまでの演習ばかりをひたすら繰り返して勉強を「やった気」になっていました。
その勉強は無駄ではなかったかもしれないけれど、おそらくかなり時間と労力の無駄、遠回りだったのではないかと思います。
結果、夏休みに受けた東大専用模試の数学では80点中12点ほど(!)しか得点できず…
このままではマズイと一念発起し、夏休み明けごろからは基礎から応用問題の架け橋になる問題集(数研出版の重要問題集)に取り組みつつ、東大の過去問にもどんどん挑戦、先生にも回答を見ていただいたりして、自分の弱点に真正面から向き合いました。
すると、11月ごろの同じ模試では半分以上、受験本番では80点中75点を取得することができました。
弱点に真正面からぶつかり、本当に大事な演習をする、ということが鍵だったと思います。
最後に
私の場合は痛い目を見て軌道修正できましたが、別に痛い目を見る必要はありません。
私自身のこのような経験から、今まさに勉強を進めている皆さんには、ご自身の弱点としっかり向き合って、遠回りすることなく実力を伸ばしていっていただきたいのです。
また、ひとりで悩まずに、ポジティブな気持ちで学習に向き合っていただきたいのです。
そのお手伝いをしたいがために、私はBrainy Buddyを運営しています。