私が中学生、高校生のとき、どうしても、自分が学年の中で何番なのか、ということが気になって仕方がありませんでした。
もちろん、学年一位をとるぞ、とか、そういうことをモチベーションに勉強を頑張るのは悪いことではありませんし、実際、大きな原動力になり得ると思います。
けれど、残酷なことを言えば、その順位というものは、すぐに何の意味も持たなくなるのです。
私たちが生きているなかで、人と関わる中で、誰の顔にも、「中学校の時、高校の時、学年で何番だっだか」「何大学を出たか」ということは書いてありません。
また、同じ学年の子に「勝った」ところで、一人一人目指すものは完全に一致しない。
一人一人、別々の人生があるのだから、すぐ近くの人に勝っただとか負けただとか、そういうことは果たして意味があるのでしょうか。
26歳になって、10年前の16歳の時の自分を振り返ると…もっと言えば、大学に入ってからもですが…すぐ近くの人との「優劣」に囚われすぎていた気がします。
「負けず嫌い」がうまく働いて勉強が上手くいった時もあったけれど、そのやる気は長続きしないし、「負けた」ときの胸を焦がすような痛みは何度も経験したいものではありません。
他人との優劣にこだわってしまうと、必ずと言っていいほど、心身を蝕むような負の感情が生じます。
あなたは、そんな状態に陥っていませんか。