こんなこと勉強して何になるんだろう?
中高生の時、私は何度もそう思いました。
手元にある勉強は、現実世界とかけ離れていて、何の役に立つのか全く想像もつかない。
あまり興味が持てなかった内容もたくさんあります。
けれど私自身、大学院を修了したいま、中高生時代に学ぶ意味のひとつとして、将来自分が何かを実現するための材料や道具集め、と捉えてはどうか?と考えています。
例えば、私は大学で心理学を専攻して自分で研究を進めるときに、中学高校で学習した数学の知識やテクニックが活きてくることに気がつきました。
このほかにも、英語や現代文、その他諸々、「ああここで活きてくるんだ」と思うことが、大学以降多々ありました。
しかもそれは、好きな心理学の研究を進める、とか、留学の奨学金に応募する、だとか、高校時代には予想だにしなかった夢や目標が見つかった場面においてです。
私は高校時代に将来やりたいことが特になかったけれども、色々な知識を蓄え、学びを深めておいたことは、確実に今の私の可能性を広げてくれたと感じます。
とはいえ、本当に苦手で意味を見出せず嫌々やっていた学習内容もあり、そういうものは受験が終わると頭からほとんど綺麗さっぱり吹き飛んでしまったことが残念です。
どうせ役に立たない、と切り捨てずに、なるほどなるほど、と色々な分野の基礎的な知識を取り入れることができれば、本当にやりたいことが見つかったとき、何か実現したいことができたとき、すでに土台ができていて、私たちの後押しをしてくれるのだろうと思います。