あっという間に、アトランタにやってきて1ヶ月が経過しました。
最初の数週間は、米国に滞在する上で必要な書類の提出や銀行口座の開設、授業の履修登録などでバタバタとしていました。
近年の大学のシステムはほぼ全てがデジタル化されているため、最初の週にシステムの不具合が起きて大学で使用する全てのシステムにアクセスできなくなったり、通信障害が発生していかなるインターネットにも接続できなくなったりとトラブルがたくさん起きました。
けれど頼りになるアドバイザー(私の面倒を見てくださっている日本語の教授です)のおかげで何とかほぼ全ての事務手続きを終えることができました。
こちらの職員の方々は本当にゆったりしている印象で、直接顔を見せて「困ってるんです!!」とアピールしない限りなかなか問題が解決しません。
少しヤキモキすることもありましたが、このようなトラブルも含め、本当に文化を経験するということなのでしょう。
喉元過ぎれば熱さを忘れ、面白いなとさえ思います。
さて、ここで、「ホンモノの英語」というトピックで今私が感じていることを記しておこうと思います。
覚悟はしていましたが、日本で学んできた英語と、本場アメリカで現地の方が話す英語は全く別物でした。
正直なところ、人々がカジュアルに話す言葉の聞き取りにとても苦労しています。
まず、スピードが圧倒的に違います。体感的に、少なくとも五倍くらいは速く喋っているのでは?と感じられるほどです。
日本で英語を学んでいたときは例えば簡単な例でいえば、what + do + you + think? のように要素要素を分けてしっかり文法を習うと思います。
しかし、本場の英語では全ての言葉がまるで繋がっているかのように発音がなされています。
“What + do + you + think? ”ではなく、”What do you think?”で一つの意味をなすというような感覚でしょうか。
たとえ話されているフレーズを書き言葉で知っていたとしても、発音の仕方が違えば認識はほとんど不可能でしょう。
私が例えば高校のリスニングの問題に取り組んでいたとき、問題文はいつも2回読まれていました。
しかも、そのスピードはかなりゆっくりだったと思います。
加えて、声優さんが読んでいるのですから、一つ一つの発音は本当に明瞭で聞き取りやすいというのは当然です。
でも、一般の人が全て声優さんのようにクリアに喋るはずはありません。
だから、日本できちんと英語を勉強してきた人が、本場の英語を聞き取れる確率は極めて低くなります。
今まで慣れ親しんできた音声と本場の英語の音声は全然別物なのですから!
(加えて使っている語彙も日本の英語教育で習うものとはかなり異なるのですが、この話はまたの機会に記そうと思います。)
小学生の時から高校を卒業するくらいまでずっと何年も、何十時間も、何百時間も英語を勉強しているのに、いざ海外の方とコミュニケーションを取ろう、交流しようというときに何一つ言っていることが理解できないからこちらも応答することができない、というのでは悲しすぎます。
せっかく日本では皆英語を学習する機会を与えられているのだから、もっと、本場の英語に近いものに触れる機会をどんどん増やしていくべきではないでしょうか。
今後のBRAINY BUDDYにも、そのようなホンモノの英語、に早い段階から触れ、「問題に正解する」ばかりでなく、海外の方とコミュニケーションをする喜びを知ってもらえるようなサービスを追加していきたい、という思いが改めて強まった今日この頃です